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まるいうろこ
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そま(ちょまと名乗ることもある)
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 諸君、世界は本当に空っぽか? 本当に空っぽか?

こんなタイトルですが小説です。
私が読んだ桜庭一樹作品はこれで2つ目です。

キリスト教系名門お嬢様学校、聖マリアナ学園の100年間に起こった出来事を綴った、という形式の物語。
舞台はお嬢様学校ですが、華やかな面だけでなく影の面が濃く描かれています。
影の面というか、醜い面というか……。
美少女が沢山出てくるんですが、醜い少女たちや地味な少女たちもちゃんといて(外見面でも精神面でも)、この本はどちらかというと、そういった雅やかではない少女たちの目線で書かれた物語です。
「読書クラブ」というのが、そういう、華やかな校風からどこかはみ出した少女たちの集まる所なので……。

というわけで、乙女の楽園にうっとりしたい方にはオススメできない本です。

それにしても不思議な読了感。
こういうテイストの本(女子校の話なの”うっとり系”ではない、という)、今までになかった気がする……。
(三浦しをん著「秘密の花園」(マガジンハウス)は”うっとり系”ではないけど、主人公たちは美人さんだったしなぁ)

装丁が好きです。色もいいし、イラストもレースみたいに可愛くデザインされてる。

内容では「第二章 聖女マリアナ消失事件」が好きです。
(↑の引用もその章から)

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