忍者ブログ
まるいうろこ
どうでもいいこと垂れ流し。
当ブログについて
書きたいことを書いているだけの自己満足ブログ。

メインは読書記録。

携帯では動作確認してません。


↓応援中↓
子供たちに素敵な本との出会いをプレゼントしよう!

↓参加中↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
プロフィール
そま(ちょまと名乗ることもある)
♀/学生

趣味:読むこと、観ること、聴くこと、書くこと、作ること、等。
ほとんどが下手の横好き。

気になるけど手を出せていないもの:
鉱石、ドール(PFが欲しくてたまらない)、豆本、演劇鑑賞、もうちょい本格的な手芸、等。

ご用の際はメールフォームか下記のアドレスへ。
chomast☆gmail.com
(☆→@)
ブログ内検索
くる花
グリムス
アクセス解析
[35] [34] [33] [28] [24] [22] [19] [15] [11] [10] [7]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

誰よりも背が高く、教室ではいつだって一番後ろの「ぼく」。
吹奏楽の王様の「おじいちゃん」。
数学に取り憑かれた「父さん」。
麦ふみを続ける「クーツェ」。

うーん、これは何の話なんだろう……。
音楽の話、というよりは、音の話、という感じです。
世界に溢れる色んな音の話。

シュールです。不思議でシュールな世界。
他の本と比べてあーだこーだと言うのは本当は良くない気がしますが、敢えて「ぶらんこ乗り」(新潮文庫)と比べるなら、「ぶらんこ乗り」に漂う、しん、としたもの悲しさが、シュールさと麦ふみのリズムに変わっている、というような。
上手く表現できませんが、「ぶらんこ乗り」もシュールなところがあったけど、「麦ふみクーツェ」はそれが何トーンも濃くなってる、ような気がします。
で、後ろにずっと流れてる悲しさの種類も違う。

うん、何て言うか、「濃い」んです。

だから人により好き嫌いは分かれるだろうなーと思います。

「ぶらんこ乗り」とどちらが好きかも、人によりけりだろうなー。
私は「ぶらんこ乗り」の方が好きかな、と思います。
でも「麦ふみクーツェ」も好きです。(どっちだよ)
どっちも好き、というか、どっちも種類が違うので、「どっち」っていう問題じゃないような気もします。
クーツェの言葉を借りるなら、「距離のもんだい」なんだと思います。
そんな気がしてきました。

「ぶらんこ乗り」では「弟」の書く「おはなし」がとても良かったですが、「麦ふみクーツェ」では色んな記事を切り抜いて貼り付けた「スクラップ」や、色んな人の色んな話がその「おはなし」の役割を果たしています。
いしいしんじは「おはなし」を作るのが凄く上手いんだなーと思います。

余談ですが、「麦ふみクーツェ」を読んでいると、伊坂幸太郎著「オーデュボンの祈り」(新潮文庫)を思い出しました。
何だか似てるような気がします。似てないような気もするけど。
たぶん、それも「距離のもんだい」。(←どうやら私は相当この表現が気に入ったようです)

拍手

PR
COMMENTS
お名前

タイトル

メールアドレス

URL

コメント

パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
copyright(C)CHOMA All rights reserved.

忍者ブログ | [PR]
| Skin by TABLE e.no.ch